噂のハイエンドマルチプロセッサー・Quad Cortex(クワッド・コルテックス)をご存じでしょうか。
今回はこのクワッドコルテックスから新作のNano Cortexが販売されました。
何ができるの?そもそもなにをするものなの?というところから実用的な使い方までご案内させていただきます。
まずQuad Cortexとは!!
Quad Cortexとはいってしまえば超高性能なマルチエフェクターです。
ギターやベースの音色を好みの音に変えることのできるエフェクターがたくさん入ったアレです。
特徴としてはできることは・・
・AI機能が搭載でアンプやエフェクターの音を学習して再現
・7インチのタッチパネル搭載で直感的な操作が可能
・Wi-Fiモジュール内蔵でクラウドでのバックアップ可能。ファームウェアアップも可能
・大量のバーチャルデバイス(モデリング音)を搭載。
というモンスターマシンになっております。
Quad Cortexに直接アンプの音やエフェクターの音を聞かせるだけでその音を再現するというまさに夢のようなエフェクターです。
またアンプやオーバードライブ、ディストーションなどのモデリングサウンドも自身のファームウェアアップデートによりどんどん追加されています。
ギターだけではなく充実のイン、アウト端子を搭載しており幅広い機材との連携もバッチリです!
↓メーカーページより抜粋。
1.2つのコンボインプット(INPUT 1 / INPUT 2)
マイクプリアンプを搭載しており、TS、TRS、XLRの入力を受けることができます。また入力のインピーダンスの調整、レベルのコントロール、ファンタムパワーの供給が可能です。
2- 2つのエフェクトループ(SEND 1 / RETURN 1) (SEND 2/ RETURN 2)
モノラルもしくはステレオの外部エフェクトを接続可能です。またRETURNとSEND端子は入出力としても使用可能です。
3- 2つの1/4″アウトプットジャック(OUT 3/OUT 4)
バランスドのモノラルアウトプットです。
4- 2つのXLRアウトプット(OUT 1/ OUT 2)
モノラルのXLRバランスドアウトプットです。
5- ヘッドフォンアウト
ヘッドフォンを接続します。
6- MIDI In, Out / Thru
MIDIメッセージの送受信を行います。外部からMIDIを受けることにより、QUAD CORTEXのプリセットの切り替えやパラメーターのコントロールが可能です。また外部の機器をQuad Cortexでコントロールすることが可能です。
7- 2つのエクスプレッションペダルインプット(EXP 1 / EXP 2)
エクスプレッションペダルを接続することで、ワウやピッチシフターなどのコントロールが可能です。
8- USB
超低レイテンシーのオーディオ送受信、MIDIの送受信などが可能です。
9- 独自開発の11つの ステンレススチール製エンコーダー+フットスイッチ
すべてのオーディオコネクターにNeutrik®を採用。
Quad Cortexって何ができるの?という事がお分かりいただけたと思います。
今回ご紹介するのはこのQuad Cortexのテクノロジーを踏襲して発売された・・
Neural DSP 新製品 Nano Cortex
の性能について見ていきたいと思います。
Nano Cortex(ナノ・コルテックス)とは!!
Nano Cortexはその名の通りナノサイズとまでいきませんがペダルタイプのエフェクターになります。
2024年9月25日にNeural DSPより発売されました。
Quad Cortexの機能を一部引き継ぎつつさらにコンパクトになりました。
Nano Cortexができることは・・・
・Quad Cortex と同じ解像度と品質の Neural Capture テクノロジー
・AI搭載であらゆるアンプやエフェクターの音を学習可能
・手のひらに収まるサイズ間で重量はわずか620gの軽さ。
価格もお安くなり¥99,800になりました。
Quad Cortexの販売価格が約¥289,300なので約1/3弱ぐらいのお値段になっております。
ではこのNano CortexとQuad Cortex は何が違うのか見ていきましょう。
Nano Cortexの詳細とは!!
この小さなボディからは想像もできない性能が詰まっています。
そもそもキャッチフレーズが、
手のひらに収まる “ウルトラパワフル” なデジタルアンプ、キャビネット、エフェクト・プロセッサー
と言われています。
実際のライブやスタジオ練習、自宅でのレコーディング際でもギター/ベースサウンドをより本格的でパワフルに変えてくれます。
またフラッグシップであるQuad Cortexと同様のNeural Captureを搭載しておりアンプやバリバリのドライブサウンドを聞かせるだけで数分でデジタルレプリカを作成するという優れもの。
Quad Cortexとの違いというと・・・
・液晶モニターがついていない
・Wi-Fi接続ができない
・アンプやエフェクターのモデリング数がすくない
・エフェクトの配列があらかじめ決まっている
というところでしょうか。
でも!!
実際に使用用途として自分のペダルに組み込む前提だと液晶モニターはいらないし、
Bluetoothは搭載してるからアプリ接続できるし、そもそも一つのペダルとして組み込むならある程度の音色があればいいし。と考えるとデメリットはそんなに感じません。
そもそもサウンド面においては上位機種のQuad Cortexの劣化版ではなく、
全く同じ音が再現できます!!!
Quad Cortexはもちろんフロアタイプマルチとしても使えますがどちらかといえばじっくりと音作りをしたいという人向けになります。
Nano Cortexは本格的な音を作りたいけど難しいのはちょっと・・・もっとシンプルに操作したいし手軽に持ち運びたい。Neural Captureのモデリングサウンドを使ってみたいけどQuad Cortexは高すぎる・・という人向けになります。
Nano Cortex主な魅力ポイント!!
Nano Cortexまとめ!!~音作り考察~
このNano Cortexですがぜひギター/ベースを弾き始めて初めて音作りという壁にぶち当たった人にこそ使っていただきたい機材になります。
よくコンパクトエフェクターを何個もつなげてあるミュージシャンの足元を見かけると思いますが
初めて音作りをする人にとっては不可能です。
コンパクトエフェクターを並べて使うプロミュージシャンの方は今までいくつものエフェクターを試行錯誤に試して自分好みの音を作り出しています。
しかもツマミを少しづついじりながら・・・正しい音色も分からない初心者には到底無理な作業です。
でも高いエフェクターや重たいアンプ、キャビネットを組み合わせに組み合わせてやっと作れるような音でもこのNano Cortexなら簡単に作りことができます。
このチート級のマルチプロセッサーならとんでもないコスパでその音を作り出してくれます。
現在中古でもチラホラ見かけるようになったのでぜひチェックしてみてください!!
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