皆さんはシュラプネル・レコーズというレーベルをご存じだろうか。
いわゆる「超速弾きギタリスト」ばかりを集めたインディーズレーベルであります。
ジャンルは様々でメタルだけではなくファンク、フュージョン、ジャズ等各地から集まっています。
シュラプネル・レコーズ (Shrapnel Records)
レーベル創設者のマイク・ヴァーニーによって1980年代の速弾きブームに先駆け発足されたこのレーベルですがかつてまだ17歳だったイングウェイ・マルムスティーンを発掘。
結局イングウェイはシュラプネルには属さなかったのですがイングウェイ以外にも今でも語り継がれるような伝説的なギタリストを次々と発掘しています。
主な活動期間は1980年~1990年と今では衰退していますがその濃すぎる10年の間に数々のスーパーギタリストが誕生しています。
その中で自分がオススメするギタリスト&バンドのアルバムをご紹介させていただきます。
今回は第一弾として若き天才ギタリストジェイソン・ベッカーについてご紹介していきたいと思います。
ジェイソン・ベッカー(Jason Becker)
名前:ジェイソンベッカー
誕生日:1969年月22日
バンド:カコフォニー、デイヴィット・リー・ロスバンド
シュラプネルという言葉で一番先に自分がピンとくるバンドといえば間違いなくこれです
16歳の時にシュラプネルの創設者マイクにデモテープを送ったところすぐにその才能に惚れ込み当時シュラプネルで活動中だったマーティ・フリードマンとギターユニットを結成した。これが・・
カコフォニー(Cacophony)
である。
記念すべきジェイソン・ベッカーのデビューアルバムである、
『スピード・メタル・シンフォニー』(Speed Metal Symphony)
よくも悪くも超絶テクニカルでマーティの東洋的(演歌フレーズのような)なフレーズとジェイソン・ベッカーのクラシカルかつ正統派シュレッド系のフレーズがガンガン聞けます。
音質的には初期のレーサーXのSTREET LETHALのような感じでしょうか。
このアルバムの中にTHE Ninja(ザ・ニンジャ)という曲があるのですが思わずニヤリとしてしまうようなフレーズが盛りだくさんなのでオススメです!
ここが聴きドコロ!!
ジェイソン・ベッカーのギター歴ですがクラシックギターやブルースギターを5歳の時からやっておりこのアルバムのフレーズにも顕著にそれが表れています。
何より若き天才と呼ばれたジェイソン・ベッカーのフレーズがギュッと濃縮されてます。
高速ピッキングにミスのないスウィープ奏法、当時だと何をやってるか分からない様な奇抜なフレーズお得意のクラシカルな超絶フレーズ。
当時のギタリストの中では確実に天才肌の部類に入っておりました。
何がすごいってこのデビューアルバム当時はまだ若干17才という事・・
このアルバムはそのジェイソンベッカーの影響もありクラシック色も強く出ています。
イングウェイマルムスティーンもクラシック主体のネオ・クラシカルというジャンルですがフレーズそのものがもっとクラシック寄りというか独特なものになっています。
そこにマーティの東洋の神秘?のようなフレーズが混じりあって名前の通りカコフォニー(不協和音)を起こしています笑
はっきり言ってしまいますがこのバンドは本当にジェイソンベッカーとマーティフリードマンの2人バンドです!!
一応ボーカルやドラムはいるのですがとにかく2人が引き倒してます。あまりにも2人が弾き倒しているためほとんどボーカルが歌っていません。たまーに出てくるので皆さんこう思うはずです
あ、そういやボーカルおったなと!!
またジェイソン・ベッカーはソロでもアルバムを出しております。
有名なアルバムをひとつご紹介させていただきます!
JASON BECKER PERPETUAL BURN
以下メーカーより
Cacophony / Devid Lee Rothなどのバンドで活躍したJason Beckerのシグネチュア・ピックアップ。直流抵抗値は約12kΩと低めの設定ですが、アルニコ5マグネットとカスタム・ヴィンテージワウンドを施したコイルにより、クリアかつダイナミックでパンチのあるサウンドを出力します。シュレッドプレイやヘヴィなリフに適した出力を保ちながら、ロックやブルース、フュージョンなどのジャンルにも対応できる感度も備えています。
まとめ ~現在
ジェイソン・ベッカーをご紹介させていただきました。
若干16歳ですでに卓越したギターの技術を習得しておりシュラプネルの仲間入り。とんとん拍子に当時人気ギタリストであったマーティ・フリードマンとカコフォニーを結成。
カコフォニー解散後も持ち前のテクニックと若さゆえの度胸で快進撃を続け、かの有名なデイヴィット・リー・ロスバンドのギタリストにも抜擢されこれからの活躍を期待されていた矢先に・・
20歳の時に筋萎縮性側索硬化症(ALS)という難病を発症しギターを弾くのはおろか普段の生活もままならないほどに。
現在病状は進行し体も動かず話すこともできない状態ですが眼球の動きで意思表示および意思疎通をしているようです。
ジェイソン・ベッカー自身の弾く新譜はもう聞くことはできませんが今でもこの天才的なフレーズに魅了され彼のようなギタリストを目指す若者が絶えません。
余談
ジェイソンベッカーのフレーズを弾いてみましたが今までに弾いてきたギタリストとは明らかにおかしな運指、難解なフレーズの為とても苦労しました。
CDを聞いているとよくあんな難解なスウィープをミスなく弾けるな・・・と本当に驚きます。
ジェイソン・ベッカー
間違いなくトップギタリストの一人に数えられる腕前の持ち主です。
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